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  • 《コンソェロ・カネガ女史(写真家)》 山沢栄子 1955年 ゼラチン・シルバー・プリント 

    1955年、山沢栄子がニューヨークで再会した時のポートレート。
    ― 日本の女性写真家の草分けである山沢は、1926年、27歳の時に生涯の師となるコンスエロ・カナガに出会いました。単身渡米し油絵を学んでいた山沢は、生活費と学費を稼ぐため、午前はカナガのスタジオで助手として働き、午後は美術学校に通う生活を続けました。キャリアウーマンという存在が登場しはじめた1920年代のアメリカにおいて、女性で、写真家として自立していたカナガはまさしくそのひとりであり、平塚らいてうに共鳴し女性の生き方に強い関心を持っていた山沢にとって、写真技術の師匠にとどまらない、目指すべき女性だったと言えます。

  • 《山本安英“土”》 山沢栄子 1943(プリント1990)年 ゼラチン・シルバー・プリント 

    山沢の写真集『遠近』(未来社、1962年)にも収録されている作品。東京の築地小劇場などで活躍した舞台俳優、山本安英のポートレート。― 1920年代のアメリカで写真を学び、帰国後にポートレート女性写真家としてスタートした山沢栄子は、大阪の財界人からその技術を認められ、顧客を広げ、「職業婦人」としても知られていきます。この時期のポートレートの仕事で特筆すべきものに舞台俳優・山本安英の扮装写真が挙げられます。所属していた劇団を思想弾圧により強制解散させられた後、若い演劇関係者とともに東京・千駄ヶ谷の自宅で続けた勉強会の記録写真をとるために山沢も会に参加。こうした写真は山本の後援者たちに送られました。

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