注目のコレクション

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  • ロンドンの街頭生活
    ジョン・トムソン
    1877-78年
    ウドバリー・タイプ

    ジョン・トムソン(1837-1921)
    1837年エディンバラ生まれ。中国、カンボジア、インドシナなど極東の各地に滞在し、数多くの撮影を行い、『中国とその国民の図誌』などで文化人類学的方法を展開した。ロンドンの貧民街を撮った写真集によってトムソンは、写真を使った最初期の社会派ドキュメンタリストとしての評価を確率した。優れた印刷(ウドバリー・タイプ)がこの仕事を高めている。

  • ヨセミテ渓谷
    カールトン・ユージン・ワトキンズ
    1861〜1870年
    鶏卵紙

    カールトン・ユージン・ワトキンズ(1829-1916)
    ニューヨーク州生まれ。1851年ダゲレオタイプ技師となる。写真師として独立直後にヨセミテ渓谷を撮影、州立公園化へ貢献した。65年にカリフォルニア州の公式写真家になり、「ヨセミテ・アート・ギャラリー」を開いた。
    ワトキンズは、アメリカ人が「風景」に対して抱くイメージの表象化に成功したと評される。

  • クールソン氏と妻
    フランク・メドウ・サトクリフ
    1880-90年頃
    鶏卵紙

    フランク・メドウ・サトクリフ(1853-1941)
    1853年英国ヘディングリイに生まれる。父親は写真や動版画も手がける画家であった。
    1941年に没するまでホイットビーの風景や住人、漁師たちを生活感あふれる作風で記録した。作品のなかに裸体を撮ったものがあったため、1886年教会から破門される。
    リンクト・リングの15人いる創立メンバーのひとり。

  • 東大寺 日光仏像
    小川一真
    1888年頃
    ゼラチン・シルバー・プリント

    小川一真(1849-1914)
    1860年、武州(現、埼玉県)生まれ。
    熊谷の吉原秀雄写場で湿板写真術を習得し、77年、群馬県富岡で撮影業を開始するが、写真術研究のため渡米。写真のみならず印刷術、乾板製造などを学び帰国する。86年には臨時全国宝物取調局に委嘱され、全国各地の重要社寺宝物を詳細に撮影して歩くなど、我が国の文化財の記録、調査に大きく寄与した。
    背景をぼかし、真横から撮影したこの作品からは、確かな技術と高い芸術性が感じられる。

  • 半世紀8. 抜殻の挙動
    小石 清
    1940年
    ゼラチン・シルバー・プリント

    小石清(1908-1957)
    大阪市生まれ。1928年(昭和3年)浪華写真倶楽部に入会。以降マン・レイ、モホイ=ナジらの影響を受け、フォトグラム、ソラリゼーション、赤外線写真など多彩な写真技法を駆使して前衛写真の騎手となる。1932年(昭和7年)に第21回浪展に代表作《初夏神経》を出品。36年、特殊技法の参考書である『撮影・作画の新技法』を刊行。40年、中国での写真を素材にした10枚組の代表作《半世界》を発表した。
    この「半世紀」シリーズは第29回浪展に出品された。10点からなるこの作品には厭戦的な批判が込められている。

  • (少年と少女のポートレイト)
    ハインリッヒ・キューン
    1910年代
    ブロムオイル印画

    ハインリッヒ・キューン(1866-1944)
    1866年ドレスデンに生まれ、1944年インスブルックで没。
    初めてインスブルック大学で医学を学んだが、後に写真に熱中するようになった。
    「ゴム印画を効果的に使用して優れた版画や水彩画のような味わいを出すことに成功」している写真家のひとりとドマシーは言っている。1895年にロンドンのサロンへ出品するなど活躍。1896年リンクト・リングのメンバーとなったほか、フォト・セセッションとも関係があり、ウィーン・カメラ・クラブなどのメンバーでもあった。1912年インスブルック写真学校を創立するなど、オーストリアの写真界の人物であった。

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