注目のコレクション

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  • Untitled
    小金沢健人
    2004-2005年
    色鉛筆/紙


    小金沢健人(1974-)は、映像作品やパフォーマンスで注目を集める一方、日記のようにドローイングを描いてきました。何かの固定した意味を生み出すのではなく、異なる空間が一本の線によってつながり、イメージの連鎖の中で視点が変化していく動きそのものを作家は目指しており、その点で、これらのドローイングも映像の延長にあると言えます。こうした作品の特質は、日本を離れた暮らしを続け、常に「中心じゃなくどこかのIn Between(途上)にいる」という作家の立ち位置とも響き合っているようです。

  • 録画した瞬間、それは覗きになった
    竹内公太
    2011年
    シングル・チャンネル・ビデオ


    《録画した瞬間、それは覗きになった》は、「指差し作業員」との関連が推察されている竹内公太(1982-)が、2011年3月12日から14日にかけてコンピュータを使って震災についての情報を収集する様子を自ら録画した映像です。
    竹内は録画ボタンを押した瞬間から、災害時にあるべき正しいふるまいを強制され、被災地域の様子を覗いているようで、同時に誰かに覗かれるような、奇妙な緊張感を感じたといいます。それはこの映像を見る私たち、記録を振り返る未来の人々、あるいは「指差し作業員」からの視線かもしれません。

  • 泥絵・地中の海
    淺井裕介
    2011年
    土、粘土/木製パネル
    220x300cm


    淺井裕介(1981- )は、土や埃や葉っぱ、身の回りのあらゆるものを素材として取り込みながら、絶えず手を動かし、動物や植物などの生命感あふれるモチーフで、自分の環境を埋め尽くすかのように描き続けてきました。土と水を使った泥絵は、以前は壁に直接描かれ、後に水で洗い流されてしまうことで、「作品」という行為の結果ではなく、空間と対話しつつ「描く」というプロセスへと鑑賞者の注意を促していました。本展出品作は、2011年に当館で公開制作されたうちの1点で、恒久的に残し美術館で収蔵するという条件に合わせて、パネルに描くという、彼にとっては新たな挑戦となったものです。しかし、「描く場所と見せる場所が同じ」という、淺井が考える「ものを見せるための重要な条件」は、美術館の中で時間を超えて守られていくことになるはずです。

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